都市と言えばローマ

昨日は「都市」についての持論を開陳いたしましたが、「都市」と言えば何と言ってもローマ帝国の十八番、代名詞のようなものです。残念ながらローマに行ったことは無いのでこの目で見た訳ではないのですが、当時のローマは整然と区画された市街地と文化を享受するための諸施設、また下水道まで完備されていた都市であったようで、2000年という時間を飛びこえてなお、私たちの国の首都はその域に達していないというお粗末を露呈している有様です。
またローマ帝国と言えば強大な軍隊を持った国でもあったと言われています。そのローマ帝国軍の兵士には給料が定期的に支払われ、福利厚生施設なども備えていたというのです。非常に近代的な軍制と仕組みを背景にした軍隊でもあったようです。考えてみると、現在の軍隊も同じように給料を支給して軍を維持している訳で、何てことは無い、人類は2000年もの間まったく進歩していない組織を持ち続けているのです。“まったく能無しな連中”とローマ帝国人に言われても仕方ない体たらくです。
都市といい軍隊といい、どうもヒトの智慧は進歩がないというか。まあしかし、進化のレベルで考えれば2000年ぐらいではちょんの間であり、進化とはほど遠いことも止むを得ないのかも知れません。

ローマを見ずしてローマを語るなかれ、て言うよ・・・。