スローライフ

はい、本日はスローライフです。
 これも良く分からない言葉で、ゆったりした時間の中で暮らす生活、とでも言うことなんだと思います。「田舎暮らし」などとセットで使われることが多いようです。しかし田舎は大体が不便ですからのんびりしているようで意外と忙しいのです。買い物に行く時も車で行かなければならず、文化施設などは近くに無いので朝早く起きて遠出となるようです。周りに自然は有りますがあまり身近にあると興味が薄くなります(東京に生まれて東京タワーに上ったことが無い人が多いことと同じ感覚でしょう)。また、この国では何をするのも都会に出て行かなければ用が足りない場合が多く、特に医療や教育は都市と地方では甚だしい格差が有ります。結局のところ、肝心な時は時間とお金をかけて東京などに行く羽目になるのです。ですから地方、特に田舎と言われる地域でスローライフをやるのは、若く健康で子供は居ない、働く必要はなく経済的に豊かな人、が辛うじて実践できるライフではないかと思います。
 でもスローライフの精神は捨てがたい魅力を持っていて、私は基本的には賛成なのです。時間に管理されないゆったりした生活は、ヒト本来のものとは違う(ヒトは案外セコセコ動きまわる動物)様な気もしますが、その昔貴族と言われる階層がしていた生活がそれに近いのではないかと思ったりもします。要するに働く時間が無いのでゆったりした生活が可能な訳です。現在の日本の社会システムでは貴族は存在しませんが、私達平民でも定年退職後に生活できる年金が支給されれば、ゆったりした生活(貴族と比べると大分格は違いますが)を送ること可能ではないでしょうか。せめて気分はスローライフ、と気取ることぐらいは出来るのです。60過ぎたら貴族の生活が待っている、と考えるだけでも希望が出てきますよ、そのためにも年金制度はしっかりしておいたほうが良いのです、ねえ若い皆さん。

私はスローライフでもあるのです。