焼身自殺

昨日、新宿駅南口で衝撃的とも言うべき事件が起こりました。焼身自殺です。ガソリンをかぶりライターで火をつけたようです。結果的には自殺は一命をとりとめ未遂に終わりましたが、休日の昼間、買い物客や何やらでごった返す駅頭は騒然とした様子だったと言います。ネットでは写真がアップされていて、横断橋の上で拡声器を抱え、傍らにペットボトルを置いて下を通る人たちに何かを訴えている、そんな写真が掲載されていました。訴えている内容は、集団的自衛権の行使とそれを推し進める安倍内閣への批判だったようです。
明日7月一日には、集団的自衛権の行使容認の閣議決定をしようとしているその前々日に、新宿の駅頭で抗議の焼身自殺(未遂)、こりゃ大ニュースと思ったのは私だけではなかったようで、ネットの書き込みではかなりに人達がコメントを書きいれていました。ところがその日の夕方、および夜のニュースでは全くの黙殺、夕刊も無い日曜日なので詳しい事件の内容は解らずにいました。今朝の朝刊(朝日新聞)では社会面に小さく事実関係を報せる程度の記事があり、それで自殺が未遂に終わったことも知りました。どういう背景で、あるいは自殺に至った動機は、などという部分には触れられていません。自殺の目的が「集団的自衛権」に絡むとするなら、推進する人にとっても反対する人にとっても大きな事件であると思うのですが、どうもマスコミは意図的に過小扱いしているように感じられます。海外メディアはこの事件をかなり大きく取り上げたようで、すでに昨日のネットでも中国(これは当然すぎるくらいものですが)やフランスのニュースがアップされていました。
日本のメディアも海外でのこの手の事件は、例えば中国チベット自治区での抗議の焼身自殺などはかなり迅速に伝えるのですが、自国のこととなると鈍感となるようです。まさか自主規制している訳ではないでしょうねえ、とくにNHKなんかは・・・。

都合の悪いことは見ないの。