NHK新会長の見識

やっぱりと言うか案の定と言うか、NHK籾井新会長(名前が読めなかった)の見識の無さ?が明らかになる会見があったようです。詳細は朝日新聞1月26日付朝刊に掲載されていますから省きますが、「慰安婦問題」や韓国の「補償請求問題」について“どこの国でもあった”“請求はおかしい”と言ったり、「尖閣諸島」「竹島」などの領土問題に対しても政府見解通りの報道を重視すると言った内容の発言をしたそうです。記者から“公式な記者会見ですが”と言う指摘を受けると、“すべて取り消す”と述べたと言いますから、もう何をか況やで、報道に携わる者としては失格以外の何ものでないばかりか、NHKという私達の受信料金で成り立つ報道機関の長として不適格であることを、記者会見と言う公式の場でさらけ出したと言うべきでしょう。選任をした経営委員の責任を追及するとともに、即刻このような会長は罷免すべきです。
言っていることとやることが乖離している安倍首相同様に、“不偏不党、公正を基本に”などと言う口先とは裏腹の新会長の言動は、昨年成立した特定秘密保護法や、これからやろうとしている「集団自衛権の行使」の閣議決定、教育現場への様々な権力介入などを、報道面から支えようとする姿勢の外ならず、私達が決して容認できるものではありません。あまりに露骨、あまりに無定見と言わざるを得ない言動が、首相はじめ閣僚や与党幹部から聞こえる昨今では、今回のNHK新会長の記者会見もさほど突出しては見えませんが、そのような事態そのものが異常であり、やはりどこか狂い始めていると思うのです。
NHKへの受信料不払い運動はNHKの報道姿勢に対する両刃の剣でもあるのですが、新会長の去就次第では“不払い”を考えざるを得ないとも考えています。

まったく・・・