前略

梅雨の候 いかがお過ごしですか。例年よりだいぶ早い梅雨入りに驚く間もなく、早々の中休みとはどないなっとるんじゃい、と思う今日この頃でございます。
 先週はすでに書くことも絶え果てて、じっと我慢のマッコウクジラでしたが、今週もさして状況に変化はなく、さりとてまたぞろお休みとしては客足遠のくばかりと、潰れかけた万屋のようにとにかく店だけは開けようとするのでありました。
 ETVの「日曜美術館」はかなりよく見る番組ですが、昨日は漱石の作品に出てくる絵画にちなんだ展覧会を紹介していました。芸大の美術館で開催されているもののようで、漱石の小説に出てくる西洋絵画や日本画を紹介するとともに、それらの絵が小説の中で果たしている役割や漱石の絵に対する思いなどを絡めて展示するという試みだそうです。また、「虞美人草」に出てくる現存していない酒井抱一の絵などの想像復元をしてみたりで、芸大らしい展覧会となっているようです。ちょっと行ってみたいなどと思わせる内容でした。
 だからなんだ、なんなのだと言われても、別に意味はなく、東京に住んでいながら美術館にも音楽会にも碌にいかず、日長一日を無為に過ごしているだけの、どうも実にこのだらしのない、ということである訳でして、ではまた。

草々
 

あーやだやだ・・・