よく分からないけど・・・

アフリカの首脳たちを集めた何とかいう会議があったことをTVで流していました。「21世紀はアフリカの時代・・」と耳触りの良いことを言い、援助金をちらつかせての接待は、いかにも利益誘導丸見えの化かしあいのようにも映り、お世辞にもアフリカの未来に希望を持たしてくれるものとは思えませんでした。
2050年だか何年かには、アフリカの人口は現在の2倍、20億人になるとの予想があり、中国やインドなどと合わせると、全地球の半数以上の人口はこれらの地域で満たされ、先の会議で得意満面に安倍首相が言った「さらなる経済発展をめざし・・」たら、一体この地球上のキャパシティが間に合うのかと、自分勝手な言いぐさとは承知で思わず口に出してしまいましたが、横浜に集まった人たちはそんな心配とは無縁なのでしょうか。アメリカの竜巻や各地で続く地震、“観測史上初”という冠つきの気象など、このところの地球規模での不穏な自然現象は止まるところを知らず、きっとそれらが日常的となってしまう予感すらして、その上に人口問題や食糧問題を抱え込むとすると、正直なところ、22世紀の地球はとんでもない修羅場になるとしか思えないのです。
20世紀の前半に幼少期を過ごした私たちは、単純に未来は明るいものと信じていました。世界中が豊かになって、不安や飢餓とは無縁の世界が生まれるものと思っていたのです。けれど、どうも世の中はそんな風には進んでいかないようで、よくは分からないけど、楽観的に考えられる材料はますます少なくなってゆくと思われる訳で・・・。

 

オポチミズムの時代は終わったのよ