春の嵐

花散らし、などと言う風流な風ではなく、もうまるで台風の凄まじさで一気に花を吹き飛ばしていった低気圧でした。翌朝は地面に雨と風で落とされた花びらが、それこそ雪のように降り積もっていました。なんとも激しい気候で・・・、などと思いながら近所の公園に行ってみると、山桜がほとんど無傷のような状態で花をつけていました。ソメイヨシノから少し遅れて咲き始める山桜は、栽培種とは一味違う美しさと強さを備えているようです。
「メイ・ストーム」などと言う春の嵐ですが、どうも今年は3月から嵐が吹き荒れていますから、やはりどこかおかしいと言えるんでしょう。おかしいのは日本だけでなく、イギリスやフランス、アメリカでも“観測史上・・”と言ういつもの冠がつく気象現象が起きていると言います。もちろんこんなことは今年になって初めて起こったことではないのですが、今年はやたら目につくと言うか、頻繁に“観測史上初”が連発されすぎる気配なのです。嵐の後は地震、何てことにならないよう祈るばかりです。まあ祈ると言っても聞いてくれそうな神さんの知り合いもないし、ここは太陽さんにお頼みするしかないのですが、なんせ1億5千万キロも遠方にある方なので、私の声が届くかどうか心もとない限りです。
それにしても今日(4日)はよい陽気で、昨日までの寒さと雨が嘘のようです。暑くも無く寒くも無く、風も無い雲も無い、雨も無ければ埃も無し、と言う六無斉の陽気です。明日の風は明日にならないと吹かないし、一寸先は闇の中だし、今日の楽しみは今日楽しんで、あとは野となれ山となれで行くしかないようで・・・。もう何を言っているのだか私も分からないと言うか・・・。
 

悟りのポーズ