春だあ、春はどこだあ

いつも行っている公園では、去年の暮れには紅梅、白梅、蠟梅とそろい踏みで咲きはじめ、もう新年を待たずに春の装いになってしまいました。言ってみれば去年は2回も春が来た訳で、となると今年の春はどこに行った?・・・とまあ新年早々頭を抱える仕儀となっている2016年の年明けなのです。
しかしながら至ってのんびり、穏やかな元日を迎えて、早起きの私は夜明け前の天体観測と洒落込みました。ちょうど天井辺りに来た木星ガリレオ衛星を眺めての2016年幕開けであったのです。この時期は月のすぐ横に位置する木星なので衛星は見づらいかとも思いましたが、木星の右側に3つ並んで光っていました。調べてみるとカリスト、ガニメデ、エウロパのようで、イオは見えない位置にあるようでした。小さいフィールドスコープを使っての観測ですが、気軽に楽しめるから便利です。きっと今年は良い年となるでしょう。
2日の朝はやや雲の多い夜明けとなりました。けれどもそれがきれいな朝焼けとなって、元旦の快晴の空とは違う趣のあるものでした。“朝焼けは天気の崩れる予兆”とも言いますが、午後にはよく晴れて気温も上がりまずまずの日和となって、明日の好天を約束するかのような夕暮れとなったのです。ユーターンラッシュとやらで高速道路や鉄道が混みあうという、毎度おなじみの光景が繰り返される日でもありました。ご苦労なことです。
正月三が日目は年始同様に快晴で明けました。元旦に引き続きガリレオ衛星を観てみると、今度はガニメデとエウロパが左側に、カリストとイオは右側という配置でした。残念ながら私のフィールドスコープではイオがはっきりとは確認できなかったのですが、木星のすぐ傍らにあったはずです。この時期としてはやや水蒸気の多い空模様でしたが、朝方の星空としては上々のものでした。
今年の正月は穏やかで暖かで、昨日などは春のような陽気でした。梅も咲き雪柳さえ花をつけ始めた暖冬ですが、この先どのような展開となっていくのか少しばかり不安です。

”ことよろ!”