いい加減にしろよ と言いたい。

益々調子づく自民党安倍政権は、復興予算を25兆円にすると決定しました。前政権が組んだ19兆円を6兆円も上乗せする計画です。これ日本全体の復興ではなく、福島など東北3県を中心とした限定支出です。今までにこれだけの莫大なお金が、それも短期間(5年間)に特定地域につぎ込まれることはなかったでしょう。そうでなくとも、過疎地域や人口減少に悩んでいた地区に、なぜ“復興”という名目だけでこれだけの資金を、税金を投入する必要があるのか、全く理解に苦しみます。
災害によって人や町が被害をこうむり、それらを行政が援助すること自体は当然のことです。しかし、それまでの地域の財政需要や復興計画の妥当性を考慮せずに、ただ闇雲に金さえつぎ込めばどうなるか、一過性のバブルと土建屋が潤うだけの結果は目に見えています。長期的な展望と客観的な視野に立った(地域住民迎合や選挙目当ての予算ばらまきでなく)地域再構築を進めることこそが肝要であり、使われる税金の費用対効果も納得できるものとなるはずです。
安倍政権の大盤振る舞いぶりは、露骨な利益誘導型の典型にも思えますが、新年度予算における公共事業費の15%増をはじめとする自民党先祖がえり体質は、夏の参議院選に向けて一層の弾みがつくのでしょう。なぜなら、自民党が過去に国会内で圧倒的多数を維持してきた最大の要因は、まさに公共事業とその支配にあったからなのです。「夢よもう一度」とばかりに赤字国債の乱発と“成長戦略”と言う名の国民不在、産業優先の政策は、時代錯誤の“三本の矢”構想とともに、前回同様に早々とご退場願う外ありません。
大体が自民党の選挙での得票数は減っている訳でしょう。選挙制度のからくりで多数を獲得しただけなのに、いい加減にしてくれよと言いたいですよね。その上何だ、憲法改定だと、馬鹿も休み休みにしてほしい。何が“なぜ憲法変えると言わないんだ、安倍君は”だよ、石原の馬鹿爺さん。
 
 まったく困ったものよね