妄想

ヒトが有史以来ありとあらゆる動物・生物を殺したり傷つけたりしてきたのは衆知のことです。こういった生物は有史以来ヒトの外には出現しませんでしたから、それまではこの星の生物たちは多様性を獲得しお互いのニッチを守り、言うならば平和的に共存してきたと考えられます。
そこで思うのですが、ではなぜ鬼っ子とも言えるヒトの出現と爆発的な増加がこの星にもたらされたのかということです。ここからは私の妄想ですが、ヒトはこの星の生物を絶滅させるために、もちろん自らも含めての絶滅ですが、その為にこそ生まれてきたのではないか考えられるんです。してその根拠なのですが、まず挙げられるのはヒトが他の生物とあまりに違っていることです。DNAなどの基本構造は他の生物と共通ですが、あとはまあまるで別物と言えるほどで、異様に大きい脳はその象徴であり全てと言ってよいでしょう。サルとヒトはDNAレベルではほんの僅かの違いでしかありませんが、脳の容量は大きな隔たりがあり、その結果似て非なる種となっています。ヒトはこの脳を使い様々な能力を獲得してきました。憎悪、裏切り、欲望、妬み、欺瞞・・・などなど、脳の発達が無ければ為しえない複雑な感情や行動をとり得るようになったのです。
なかでも同族殺しは際立った習慣となっています。「殺人」という名の行為は、“個別”あるいは“大量”の区別なく古今東西を問わず、連綿として行われているヒトの特徴的行動様式と言えるでしょう。ですから、戦争という“事業“に国家財政や人員を動員することは、ヒトの習性に非常に適合した行為とも言えるのです。核兵器に代表される大量殺戮用破壊兵器などは、まさにヒトの出現の根源的な部分に関わる理想的なアイテムと思われ、こういった先進的アイテムを開発及び保有する国々はヒト社会においてまさに”先進国“と申せましょう。わが国宰相がこの点にオイテ日夜奮闘されていることはご案内の通りです。中国の覇権主義的な一連の行動やアメリカやロシアの同様な行動も、先進国ならではの情熱の発露と申せましょう。
ここはひとつ第3次世界大戦をこれらの国を中心にして発動していただき、「イスラム国」や「北朝鮮」、そしてわがニッポンも加わり、とことんまで殺戮破壊を推し進めることが肝要と思うのです。憎しみが憎しみの連鎖を生み、殺戮が殺戮を呼び起こし、すべてが終わった時には、つまり人類が消滅した時には、ホントの意味での世界平和が訪れることになろうと思うのです。早くそうなることを期待するところです。

ヒトの後は私たちが引き受ける