ヒッグス粒子

一昨日辺りからこの粒子の名前がマスコミを賑わしています。素粒子の一つで、ひょっとすると質量をもたらす素粒子かも知れず、いままで理論上は存在するはずと思われていたものが、やっと実験で確認できたらしいというニュースです。一般には馴染みのない素粒子の確認が、これほどの話題を集めるのも少し不思議ですが、ここ一年の間、私達は核物理学に精通してきましたから、当然と言えば当然の帰結と申せましょう。
でまあこの粒子ですが、私も実のところよく分からず、この粒子を見つけるために何千億円もの資金が使われていることに、ただただ驚く程度の知識しかないレベルです。だからこの発見もしくは確認が人類の未来にどの程度の恩恵をもたらすのか、あるいはもたらさないのかなどと、すぐに下種の期待を持ってしまう類のお仲間なのですが、数年前に“ヒグス粒子発見”というニュースをおなじ「CERN」発で聞いたり(結局早とちりだった)、つい最近では「光速より速い物質が確認された」という誤報(計測機器の操作ミス)もあったりしていますから、99,9999%の確率で大丈夫という発表者達の浮かれ具合にやや不安を感じつつも、ここはやはり世紀の大発見という(なんでだか本当のところは分からない)ニュースに期待を持ちます。
世紀の大発見とは似ても似つかぬ発見?ですが、こちらはかなり現実的な電気料金値上げと密接に関係する東電の「料金値上げ申請」のなかに、福島第2原発や第一原発の5号機、6号機の維持費900億円が計上されているようです。すでに福島県内での原発再稼働は絶望的と言われているこの事態を、東電はどの様に捉えているのか、再稼働できる見込みのない原発を料金値上げのコストに入れるその経営感覚が理解できません。さらに経産省がその考えを認めようとしているのはどういう了見なのか、ふざけるのもほどほどにして頂きたいと、“いいかげんにしろ馬鹿”などと思ってしまいます。
 
 ヒップス