鬱だあ

 何をするのも億劫、昼寝ばかりしてしまう、嫌なことばかり想い出してしまう、“うう、どうしよう、鬱だあ・・・”とマアこのようになってしまうと、若いうちであれば“こりゃ問題だわ”と思ったりもするけど、この歳になると“鬱なんぞ何ぼのもんじゃい、ハウマッチ”ぐらいの気持ちで対応出来るので、歳をとるのもあながち悪いことばかりではない、などと悟り半分諦め半分の適当な落とし所を、すぐに用意できる自分を改めて見つけ、“やっぱ 歳とったなあ”とクドイ納得をするという、毎日が日曜日の気楽な身分の特権を精一杯行使している、他人さまから後ろ指を指されても仕方ないほどの太平楽で、何を今さら何と言われようと痛くも痒くもないよと開き直れる今日この頃です。
 梅雨の前ということもあり、この数日間はさわやかな日が続き、地震も雷もなく穏やかで静かな朝を、しかしよく考えてみればいつまでもそんな日が続くはずもなく、いずれとんでもない目に会うという危惧にいつも怯え、更にしかしと考えれば、大体先の心配などするのは年寄りで、若いうちは先のことなど考えずに思ったことに気持ちを集中するもの、そしてここでもやはり“歳かなあ”とぼやくあたり、もうすっかり気力もなにも無くなってきた、“ウう・・鬱だあ”と同じフレーズを繰り返すのでした。
 まあ、朝っぱらからこんなものを書くほうも書くほうですが、読まされるほうはたまったものではないでしょうから止めにして、なにか景気の良い話はないかと新聞などを見ると、これが実にロクでもないことしか載っていないのです。原発はあの通りだし、訳の分からない円高は一向に止まらないし、それを理由に企業は外国に逃げだすし、そんなことをすればますます国内需要が下がり雇用条件は悪くなり、景気はますます落ち込むという悪循環になっていくだけなのに、これも一向に止まらない様子で、新聞読んでいるだけで鬱になってしまうそうな、そうか社会全体が鬱なのかと突然ひらめく午前中でもあったのでした。
PS 明日は山に行くのでお休みです。
 
 何が鬱よ それはウツケと言うの。