開店休業

 ご案内のように、このところネタ枯れというか、書くべきものが見つからないというか、そんな状況が続いておりまして、店を開いて尚売るもの無しという実に情けない毎日であるのです。大体このような時には、本の感想やら抜粋に色付けてやっつけるケースが多いのですが、吉田 秀和さんがお亡くなりになったというニュースが入ってきたので、これで何か書いてみようと思ったりもして、けれどあの方の本はやたら難しく、特別に懇意という訳でもないから、まあいいや今日は休業ということでいっちゃおう、と思う朝なんであります。
 休業日だからという訳でもないのですが、吉田 秀和さんの本で、「四明書院」から出版されている「言葉のフーガ 自由に、精緻に」に使われている活字は、少し珍しいと気がつきました。活版印刷のような字体なのです。とくに「い」の字は独特のもので、印刷所の理想社が特別のオフセット印刷機を使っているのか、その辺りのことは不明ですがちょっとした驚きでした。白洲 正子さんの本は活版に拘って作っていることが有名でしたが、吉田さんの本もそんな拘りがあったのでしょうか、他の本を見てからでないと何とも言えませんが。どうでも良いことでした。
 
 どうでもいいけど 私の写真も使い回しが目立つよね