原発再稼働?  あり得ないでしょう

 咲いた桜に浮かれていたら、原発を再稼働するような話が着々と進んでいるようです。つい先日もスマトラ沖でM8クラスの地震が起きて、これは2004年に大津波で20万人もの犠牲者が出たM9.1の大地震と密接に関係しているらしく、今後さらに大地震を誘発するリスクが高まったとする学者もいて、毎日のように足元が揺れているこの国にとっても決して他人事ではない事態と言えるのです。
 海洋プレートを震源とする巨大地震は、その活動がおさまるまで数年、場合によっては10年にもわたって続くと言われています。昨年の3.11クラスの地震では、他の海洋プレートへの影響や内陸部の活断層への影響など、今までとは比較できないほどの広範囲、長期間の影響を考慮する必要があるとされています。なにもこの時期にヤバイ橋を渡る必要が何処にあるのかと言いたくなります。
 政府や経済界にとっては、電力需要に見合う発電体制の確保は、社会的、経済的見地から優先するべきとの判断が根底にあり、そんなに何時も大きい地震が来る訳でもないし、津波だって3.11ほどの奴は1000年に一度ぐらいの頻度しかないのだから、当面は使える施設は使った方が得策だという本音が、透けて見える気がしてなりません。
 分からなくもないですよ、あれだけお金をかけて作っている訳だし、今までの政策との整合性もあるのだし、今さら手のひらを返すようにはいかないという事情は。でも、原発の事故がいとも簡単に起きてしまうことや、事故後の処理に莫大な費用がかかること、そして何よりもその地域の社会、経済に壊滅的な打撃を与えてしまうことが、今度の事故で明らかになってしまったのです。もう元通りにはなりません。駄目なものは駄目でしょう。
 
 え!再稼働なんて嘘でしょ