何故これほどまでにズサンな・・

「レベル7・福島原発事故、隠された真実」という本が出ています、東京新聞の取材班によるものです。読み進んでいくうちに、むらむらとはらわたが煮えてきます。あまりに傲慢、あまりにズサンな運営と管理のなかで原子力発電が行われてきたのかが浮き彫りにされています。二重三重の安全対策をしていると豪語していた電力事業者や開発技術陣、もちろん政策的に推進した政治家たちも含め、全員の首を刎ねてやりたいほど腹立たしさを覚えました。
でもそのように考えるのは止めました。一昨日の都議会での「原発の是非を問う住民署名」否決は、あのような議員を選ぶ市民がいるから可能であり、得意げに“サムダウン”をする都知事を圧倒的得票で選出する市民がいるから行われるのです。原発は“トイレのないマンション”と言われるほどに、その使用済み核燃料や廃棄物処理の問題が未解決のまま現在に至っています。安全管理や事故後の対応の難しさだけでなく、出口問題のみでもシステムとして採用できる代物ではなかったのです。そのような未完成な設備に、発電という日常生活の根幹にかかわる部分を委ねようとしてきたことに、市民の多くは賛成してきたのですから、もう仕方ないです、毒を食らわば皿までもと突っ走りましょう。大飯だけでなく全ての原発を稼働し、地震がきても津波がきても甘んじて事態を受け入れることです。ある種の「安楽死」を迎えられるかも知れません。ただ放射線被ばくによる死はかなり苦しむらしいので、出来るだけ原発近くに住むことが条件としてよいかもと思う今日この頃です。まったく・・・。
 
 私もむかつく