原発再稼働を止めさせる手立て

あれこれ理由をつけて自公政権原発再稼働に向けて地固めをしていますが、再稼働の大きな理由の一つとして貿易赤字の増大を挙げています。たしかにここ数年貿易赤字は膨らみ続けています。原発事故後の原油の緊急輸入やその後の火力発電向けの原油輸入量の増加は貿易赤字の原因となっていますが、昨年から始まる急激な金融緩和政策による円安とその結果としての輸入価格の上昇は、原油のみならず輸入品目の全てにわたり、貿易赤字の主な要因となっています。要するに、政府が盛んに宣伝している原発再稼働の主な理由は、政府・日銀自らが行った円安政策にその原因があり、“マッチポンプ”的言動というべき詭弁を弄したものと言えます。
そこで、こんな詐欺師的自公政権原発再稼働のたくらみを潰す最大の機会が来月の都知事選挙と言う訳です。すでに何人かの立候補予定者が名乗りを上げていますが、原発の再稼働や存続に言及し尚且つそれに反対する候補者の当選を実現させることが、都民のみならずこの国に暮らす人たちにとって重要な課題となっている、とまあこのように考えているのです。
原発脱原発、貧困問題、環境保護などなど、もろもろのNPOや各団体がこぞってこの都知事選挙に関係し、安全と安心を取り戻す契機となればよいと思います。“成長戦略”だの“経済優先”だのと、目先の少しばかりの利益や金儲けのために元も子も台無しにする愚を、これ以上進めさせるわけにはいきません。株高や輸出でどれだけの人たちに恩恵があったというのでしょう。経済格差を助長し貧困層を増やし、不安定な雇用環境をさらに悪化させる自公政権安倍内閣に具体的な“NON”を突きつけるには、都知事選挙をおいてほかにありません。なんせ国政選挙は当分ありそうもないのだから、言ってみればラストチャンスかも知れず、今年か来年にでも大地震でも来ればもうあなた、世の中シッチャカメッチャカとなること請け合いで、まあそうなれば原発どころの話ではなくなるのですが、だからオリンピックどころでもないという話にもなる訳で、とにかく都知事選挙は近来にない重要な選挙となっているという、かように思っている訳でして・・・。

きちんと選んでね 人気投票じゃないのだから