生命の仕組み その6

 “もう 又かよ”といった声が私の耳に届きそうな気配がしますが、もう少しおつきあい下さい。素人の知ったかぶり、生半可な知識のひけらかしほど胡散臭いものはなく、話したり書いたりする本人だけが得意になっている、ということを踏まえてなおもうしばらくのご辛抱をお願いする次第です。例えは汚いですが、出かけたオシッコを止めるのはなかなか難しいのです。
昨日は植物の優位性について考えてみたのですが、地上の動物にとっての 植物は、食料であったり生息のための環境であったりもします。動物も一方的に植物に従属したりしている訳でもないのです。この辺りが絶妙のバランスの上に成り立っている世界と言えるでしょう。ヒトはこのサークルの中からはみ出している動物で、残念なことにヒト発生以来ヒト以外の動植物に過剰な負荷を与え続けています。1万年ほど前に地球上のヒトは約5百万人程度だったと言います。現在ではすでにヒトは六十億を超えて七十億になろうとしています。この一万年の間に1000倍以上の増加を果たした動物は他にないのではと思われます。もちろん昆虫や微生物、細菌などは大発生したり急激な増加を繰り返します。しかし、その都度激減したりして増え続けることはありませんでした。個体数の爆発的増加が持続し、同時に周辺環境をぼろ糞にしてしまう、このように地球や他の生物に莫大な負荷を与え続ける生物はヒトをおいて外に考えられません。私達ヒト属は何の目的でこんな大発生、大増加を続けているのでしょう。アジア、アフリカ、中南米の人口増加と経済成長が進み続けるとしたら、確実に地球は破壊的ダメージを受けることとなるでしょう。私達は手をこまねいて見守ることしか方策はないようなのです。
 そりゃあそうですよね、自分達だけ良い思いをしてあとは駄目、なんて無理です。核兵器の拡散防止と同じです。「俺は持っているけどお前は持っちゃいけない」なんて誰が耳を貸します。でも誰も「俺も我慢する」とは言わないし、簡単に言えることでもないのです。どうも生命の仕組みとは関係のない話となってしまったのでこの辺で止めます。


ともかく眠いのよ。