大阪府知事の無知傲慢

 世の中には分相応という組み合わせが有って、よく言われる“破れ鍋に綴蓋”などはその代表格です。政治家と選挙民というのもどうやらその類らしく、低レベルの選挙民は低レベルの政治家しか選べないようです。これはもういつも何度も言われていることですから、今さら繰り返すほどのこともないのですが、今度の橋下知事の教員に対する「国歌」斉唱時の起立問題は、憲法地公法の趣旨をまったく無視した、無知と独善と傲慢の何物でもない発想であり、あんなのを選んでいるから大阪が取り残されるのだと改めて確認した次第です。
 もともと関西地域は東の東京などと比べれば先進地域だったはずで、政治でも文化でも東京をはるかにしのぐ歴史と伝統を持っていた地域です。それがここ数十年は地盤沈下が著しいようで、きっと焦った気持ちがあのようなあんぽんたんな知事を選んだのでしょう。“ヨシモト”の低レベル芸能ぐらいなら見なければ済みますが、訳のわからない“維新の会”とやらを立ち上げたり、今回の解雇をちらつかせた恫喝に等しい「起立条例案」の発想などは、“何様じゃい おんどれ”と言って一喝すべきものです。そもそもあのあんぽんたんは弁護士なはずで、労働法を少しかじっていれば今回提案をするという条例案などは解雇権濫用になるのは明白なことです。知っていてやるとすれば悪辣ですし、知らないでやるのなら弁護士失格です。
 まったく東京、千葉と並ぶあんぽんたん知事の存在は、この国の政治レベルの低さを見せつけられているようでやり切れないよなあ。

まったく泣けてくるわよ。