見方を変えれば

 経済力の減退、国際競争力低下、産業空洞化、高失業率、就職氷河期少子化、果ては買い物難民無縁社会などなどもう挙げれば切りがないほど悲観的言葉が飛び交わっている。本当にそんなひどい状態なのだろうか。
 少子化と言われて久しいが、日本の人口は決して少なくない。この狭い国土にヒトがひしめいていると言って良い。人口が減って何が悪いのだろう。高齢化による労働人口の減少は若年層に様々な負担を増大させると言う。しかし、高齢者は全て廃人ではなく社会的に貢献できる人も多い。高齢者に対応したシステム整備をすることで、高齢者が社会的負担にならずともすむ仕組みを目指せるはずである。ヒトは必ず歳をとる。今までの社会はあまりに若年層を中心に創られ過ぎていただけの話なのだ。
 経済力についても同様である。ヨーロッパの多くの国は日本よりGNPが小さく経済力も技術力も低い。しかし国民の生活は日本よりずっと豊かに見える。ガツガツせずにゆっくり食べれば過食にならず肥満にもならないと同じで、全体のペースをダウンして身の丈に合った生活を求めるなら、決して悲観するようなことになるとは思われない。今の日本は過食がたたり肥満体になりすぎている。
 要は考え方を変えること、見方を変えることが出来ればまた別の道もある訳で、方策も出てくると言うものだろう。何でも悲観的、後ろ向きに考えればロクな結果は出てこない。あまりに楽観的になるのはまずいけど、目の間にしわを寄せているばかりでは解決出来るものも出来なくなる。また後ろ向きになると失敗を恐れるから、やること為すことセコクなる。してさらに悲観的になってしまうと言うドツボに嵌る。もっと気楽に、失敗したらやり直せば良いぐらいの気持ちで、物事に取り組む心構えが肝要であるかと思ったりする。小人閑居して不善を為すと言うではないですか。ちょっと違うか、これは私のことか。

脊梁山脈?・・・。