またまた絶滅 その1

地球上の生物は過去に5回大量絶滅を経験していると言われています。なかでも有名なのは6500万年前の巨大隕石衝突によるもので、恐竜時代に終わりをもたらしたかなりショッキングな出来事でした。この6500万年前の絶滅は5回目と言われ、それ以後地球上の生物は大量絶滅と言われるような事態を経験せずに来ています。最大の絶滅は2億4500万年前の二畳紀三畳紀との境のもので、生物の7割から8割が死滅したとされています。原因は火山活動による気候変動と言われていますから、火山恐るべしと思わざるを得ません。
ある学者に言わせると、6回目の大量絶滅がすでに始まっているというのです。何を隠そう、私もそう思っているのです。根拠は・・・、えーとそれは日本人の人口減少なのです。“何を馬鹿なこと、人類は今後増え続け90億にもなろうという、むしろ増加し過ぎだろう”とのご指摘もあろうかと思いますが、ヒト科について言うなら今後しばらくは増加してその後急激に減少、いずれ絶滅という道をたどるというのが私の説です。日本人の人口減少はその先触れであると考えているのです。日本に限らず先進国と言われる国々では、一様に人口減少が進んでいます。フランスなどでは手厚い保護政策で若干の増加を果たしていますが、人口の少子高齢化は先進国共通の悩みとも言われています。これは、現在子供がバリバリ生まれている開発途上国も、いずれは同様な状況になることを免れない証であり、ヒト科としては減少、絶滅に向かうのがほぼ確実、と思っているのですね。
その前になぜ日本が人口減少になったのかですが、まず晩婚化が挙げられるでしょう。必然的に子供を産める期間は短くなり少子化するのです。それと非婚化ですね。現在の30代40代で結婚を望まない割合が半数に上るとの調査結果もあります。団塊第二世代と言われるこの年代は非常に非婚率が高いのが特徴です。高い教育水準と将来への漠然とした不安、これらもこの世代の特徴です。男女間の選択肢として結婚が、魅力あるものでなくむしろ面倒で融通性に欠ける、そんな意識が芽生えたのでしょうか。
男性の精子減少という原因もありそうです。また、特に日本人に言われることですが、成人の年間セックス回数が先進国の中で際立って少ないというのもあります。まあセックス回数が多ければ子沢山になる訳でもない(日本以外の先進国)のですが、“下手な鉄砲撃ちも数撃ちゃ当たる”という故事もありますから、回数も重要なファクターであると思われるのです。“草食系男子”なんていう括りもあるようですから、全体に淡白化しているのかも知れません。             つづく

あくびだよ