阿蘇山がとうとう噴火しました。

 36年ぶりとかで噴火した阿蘇山は、言うまでもなく九州最大の活火山であり、あの中央構造線上にある火山として今年春の熊本地震との関連が当時から指摘され、“阿蘇はいつ噴火するのか”と盛んに“噂”のあった山だったのです。と同時に出ていた“噂”は「東南海大地震」がその次に来るというものであって、その意味からいうと今回の阿蘇山噴火は、噂が現実となる確率を強くしたとも考えられる訳でもあり、暢気にパレードなど見ている場合ではないと陰口の一つも言ってみたくなる、そんな思いを強くしたのでありました。まあしかし考えてみれば、地獄を見る前のささやかな楽しみであるのかも知れず、それはそれで「楽あれば苦あり」という諺のセオリー通りに生きている、“正しい人の道”をトレースしているとも言えます。私のようなものにとっては本当にうらやましい限りです。
 「東日本大震災」という未曽有の出来事を目の当たりにして、と言っても津波の現地に居た訳ではないので対岸の火事のようなものだったのですが、震度5弱の揺れに“これはヤバい”とグラグラするTVを抑えながら、スイッチを入れてしばらくすると飛び込んできたあの津波の映像は、ヒトの造ったものなど“何ぼのもんじゃい”という圧倒的な破壊力の凄まじさを見せつけて、これはもうなるようにしかならないとすべてを諦めさせるに充分のものだったのです。ですからジタバタ騒いだところで来るものは来るし壊れるものは壊れる、失うものは失うと割り切ることでしか“あれら”に対処できないとも思えるのですが、太平楽に面倒なことヤバいことは考慮に入れずというのもあまりにおバカではないかとも愚考するのです。
 ですからせめて、せめて想像力を働かせて“その時”に備える心構えぐらいはしておいた方が良くはないかと、私は思っているんですねえ。

昨日の朝方の空 綺麗すぎます・・・。