SEALDs

「自由と民主主義のための学生緊急行動」、SEALDsの日本語名称だそうです。
ジブリ」の発行する機関誌「熱風」2月号の巻末近くにこの団体?の2人が出席した座談会が収録されていました。SEALDsはこの9月に一応解散することになっているそうで、理由は中心的なメンバーが“student”ではなくなってしまうことによるという、いかにもこの団体?らしいものです。昨年の安保法制に反対する国会デモは、おそらく「60年安保」以降では最大ともいえる規模と内容を持った“政治的行動”であり、その中心的役割の一端をSEALDsが果たしたことに異論はないと思います。そんな団体?が自分たちで解散を決める、それも運動を終わりにするからではなく一つのけじめとして、そして“また何かやるんじゃないですか”という柔軟性のある“運動論”を持っている、60年代、70年代の活動家では考えられないような発想です。おそらく従来の組織論や運動理論では理解できないのではないでしょうか。
既存の権力や国家を否定しないという彼らの立ち位置は、これまでのいわゆる“活動家”とは異なる考えにもとづいているし、反国家、反権力が基本となっていた運動論とは違ったロジックによって一連の行動が実施されていたのでしょう。団体や組織が運動の主体となって取り組まれてきたこれまでの行動が、ある意味では無力化してきている現在の閉塞状況を打破する、そんな道筋を昨年の安保法制に反対する国会包囲行動は示したのかもしれません。
今後このような流れがどうなっていくのか、新たな運動の型となって定着するのか、一過性で終わるのか、注目するしかできない私は草葉の陰での応援をしたいと思っています。

横になって応援・・・