“外交”こそが国を守る

昨日は秋の到来を思わせるほど涼しい一日で、朝晩には虫の声も聞こえ、やっと暑さから解放されるかと、早とちりしそうな気分の日でした。
しかし世間はそう穏やかとはいかず、上海発の株価下落はN・Y市場や東京市場にも波及し、久しぶりの円高となって円安を経済政策の柱に据えている政府関係者を慌てさせています。また、お隣の韓国、「北朝鮮」では一触即発状態になって、おりしも新安保法制審議中の参議院では、安倍首相が“ほら見たことか”とばかりに“戦争法案”の必要性を叫んでいます。
世論調査によれば、半数以上の国民は新安保法制案の今国会成立に疑問を呈しているとのことで、またそのことを裏付けるかのように連日国会周辺はデモ隊が取り巻いているようなのですが、自民党公明党の“先生”がたには目にも入らず声も聞こえない状態が続いています。あの人たちはなにがなんでも強行することしか考えていないようです。
韓国と「北朝鮮」はもともと休戦状態にあり、両国とも臨戦態勢を常に維持し続けているのですが、そんな中でも話し合いのテーブルは開かれています。今回の触発状況の中でさえ両国の高官レベルの会談は開かれているのです。お隣に限らず、国同士の付き合いは話し合い、外交が基本です。何かあればすぐにドンパチする時代ではないのです。有史以来20世紀前半にかけて数限りないドンパチを繰り返してきた人類が、やっと気付き始めた教訓が外交なのです。自国を守ることと外交は表裏一体であり、決して軍備や戦闘ではないことを、理性と教養を持った人々は確信し始めています。あと百年もすれば21世紀が戦争という野蛮な行為に終止符を打った世紀として記録されるでしょう。
今週の日曜日にはまた国会周辺で大規模な集会が予定されているようです。この国の憲法第9条の存在が世界史に残るかも知れません。

眠い・・・