提案第5弾  中小企業を魅力あるものに  その1

日本の企業の約7割を占めると言う中小企業。中小企業の定義はざっくり言うと、製造業などは従業員300人、資本金3億円以下、卸業などでは100人、1億円以下、小売り業などは50人、5000万円以下となるようで、さらにこの下の零細企業という括りもあって、いわゆる有名大企業と呼ばれるのはほんの一握りというのが実態なようです。しかしこのような状況は日本だけでなく、先進国と呼ばれる国の実情も似たり寄ったりで、概ねミラミッド構造の中で企業活動が行われているとみて間違いないと思われます。
ここからは私の独断と偏見で言うのですが、日本の中小企業と欧米のそれと大きく異なる点は、第一に社会的な評価、第二に経営者の視点、第三に職場環境であると思っています。後の方から行きますと、職場環境が大体において劣悪な場合が多く、福利厚生施設や労働環境が粗末なことです。これは規模が小さくなればなるほどその傾向が強くなります。第二の点については実のところ推測でして、ですからこれといった根拠も何もないのですが、本当に少ない知見から言うと企業家としての社会性、創造性に欠けている経営者が多いのではと思っています。第一の問題は、第二と第三から導き出された答えとも言うべきものですが、プラスこの国の、何というか、“寄らば大樹の陰”的な付和雷同の伝統による主流願望に裏打ちされた、多くの人の大企業偏重が原因していると考えているのです。         つづく

だれたわ