いよいよ今年も余すところ二か月となり・・・

あちこちで雪が降ったなどとのニュースが流れるようになって、来週はもう11月、霜月です。馬鹿の一つ覚えよろしく“速いなあ”としか出てこない季節の変わり目の感想ですが、あとどのくらいこの“速いなあ”を言うと・・・などと湿っぽい思いが頭をよぎる、てな実感は流石にまだありません。けれど、そう遠くはないんでしょうねえ、この調子で行けば5年や10年はあっという間のような気もします。
「百居ても 同じ浮世に同じ花 月はまんまる 雪は白たえ」
これは江戸時代の狂歌師、永田 貞柳の辞世の句だそうです。これぐらいに人生を見切っていれば、もう何も言うことなく“はい さようなら”と逝けるでしょうが、煩悩、雑念、未練、困惑と、ありとあらゆるお荷物を引きずりながらの毎日では、とても貞柳さんのようにはなれそうにありません。まあやりたいことを出来るだけやって、後は野となれ山となれ、と開き直るしかないのでしょう。“もろもろのことは 夢のまた夢”ぐらいのレベルまでにはなりたいものです。
でまあ、やりたいこと一つでもある山登りと温泉ということで、昨日は妙義山に行ってきたのです。紅葉はイマイチの状態でしたが天気も良く比較的静かな山旅でした。もちろん温泉にも入ってきました。「もみじの湯」という名前の日帰り温泉で、施設からの絶景とお手軽価格(510円)の結構な温泉でした。妙義山の“石門くぐり”もしてきたし、これで極楽浄土に近づいたかしらん。

妙義山第4石門