秋のギャラリー’14

秋、と言ってもすでに晩秋ですが、例によって無名画家の作品をお見せします。
一本目は秋に相応しい錦秋の中央アルプス千畳敷カールです。カールから見る乗越浄土はまさに天に上る、仏教風に言えば浄土に続く道にも見えます。花崗岩の岩肌が白く輝き、青い空に映えます。まあ良いほうの出来の絵と言えるでしょう。
 考えてみれば、今日は文化の日で、様々な芸術に親しむ日であるのです。しかしこの国の文化政策は全くお粗末であり、美術館や博物館に行けば昼飯代では足りないような料金をふんだくられます。いつでもどこででも自由に絵画や美術品を鑑賞できる、もちろん無料で入場できるように、せめて国は予算をつけて欲しいと思うのです。

乗越浄土             F10 油彩