猪瀬都知事の醜態

オリンピック招致では恐ろしく下手で気持ちの悪いジェスチャーをしながらの英語演説をした猪瀬都知事ですが、今またあれを上回るような醜態を見せています。ボタンの掛け違いに気付いていないのか、あるいは知っていてとぼけているのか、いずれにしても下手な芝居を見せられているようなものです。もう辞任するしかないのだから、早くそのように話を進めろと助言する人もいないのでしょうか。寂しい人です。
ただ気になるのは、ここへ来て自民党から公明党など知事与党と思われていた政党が、手のひらを返したように知事追求の先頭に立っているのか、今一つ分かりません。とくに自民党などは政治献金云々と声だかにやると藪蛇になりかねない、とまあいらぬ心配までしてしまいます。もともと議員たちには人気のない知事だったようですから、ここは遠慮なく叩き自民党擁立の知事実現を狙っているのか、そんな勘繰りさえしたくなります。
また、猪瀬都知事もなぜあれほどまで知事の椅子に拘るのか、作家として自信があればさっさと辞めて醜態をさらすこともないと思うのですが、一度権力の座に就くと離れるのが怖いという“権力病”に憑りつかれたのか、都知事選での使途不明金まで取り沙汰されるようでは、もう先がないと言えるでしょう。議会でののらりくらり答弁では乗り切れないと思うのですが、まあプライドのかけらも無くなってしまったようです。
しかし残念なことは、ポスト猪瀬を担う候補者に恵まれないと言うか、前回選挙で400万票以上の支持を与えた無責任都民がまた同じ愚をしでかすかも知れず、お笑い3流タレントの瓢箪顔がまたぞろ出てきそうだし、どうもこのところの都知事選びはロクでもない結果ばかりで、何とも歯がゆいのです。出来れば反原発と反オリンピックで誰か有力な人が居ないでしょうかねえ。

私のような候補者?