気候変動

 今年は梅雨入りが早く、当然のことながら梅雨明けも早く来ました。ちょうど半月ほどずれている勘定です。一昨年あたりからかなり目に見え肌で感じられるほどの変化が、気候の上で起こっているように思えます。猛暑日と呼ばれる日や夜になっても温度が下がらない熱帯夜、突然の豪雨など、主に夏の季節を取り巻く気候環境に変化が起きているように感じられます。しかしアメリカやヨーロッパでは豪雪や異常低温など、冬の季節も従来にない厳しい気候となっていると聞きます。よく言われるように「温暖化現象」による影響もあるでしょうが、地球の生物の行方に最も影響のある太陽の活動が大きくかかわっている気候変動ではないかと、素人の当てずっぽで考えています。
 太陽の上に現れる黒点の活動が、地球の気候に大きな影響を与えることは専門家の間で指摘されているとおりです。最近の観測ではこの黒点の活動に変化が出ていると言われ、それは太陽そのもの活動が低下する時期と重なり、地球にとっては「温暖化」とは逆に低温化現象を起こす原因となりかねないというのです。いままで地球上には何回もの氷河期や小氷河期が起きており、最近では一万年前ぐらいに最終氷河期が終わったと何かに書いてあったように記憶しています。「万年」というオーダーは私達ヒト類にはピンとこない時間感覚ですからどうもリアリティーに欠けるのですが、これもよく言われるように43億年の中ではほんの一瞬ですから、ヒトの時間感覚では計れない世界での事態が進んでいるのかもしれません。仮にそうだとすれば、「温暖化防止」や環境保護などというお題目はほとんど意味を待たなくなってしまう訳で、所詮ヒトは自分のスケールの話ではない次元に首を突っ込んで、ドンキ・ホーテを演じている三文役者ということになりそうです。
 ともあれ当座続くであろう気候変動は、ますます私達にとって厳しい環境をもたらすことはまず間違いなく、私個人としてはただただ手をこまねいて見ているだけしか方策は考えられません。身も蓋も無い話なのです。

太陽 ねえ?