またまた絶滅 その2

絶滅は百年、二百年といったヒトの時間感覚ではない、数万年、数十万年というスパンで起きます。ある研究者のデータによればここ30万年の間に、哺乳類の科が3分の1以下(北アメリカ)となっていると言われ、これは地球史的なタイムスケールから見ると急激な変化と言えるのだそうです。残念ながらこの変化には人類が大きく貢献しているようで、大型哺乳類の減少は生態系の頂点を形成する部分の危機となり、ひいては生態系全体に大きな打撃をもたらします。たびたび指摘されていることですが、人類の様々な活動が温暖化や環境破壊を引き起こし、地球の生物全般にご迷惑をおかけしている事実は、枚挙に暇がありません。結局のところそれらはすべて人類のツケとして自らが払うべきものなのですが、どこかの国と同じで都合の悪い事実には目を向けずにいます。
地球も一つの生命体と考える学者もいますが、生命体とまではいかなくとも活動していることは間違いなく、地殻変動や火山活動など地球内部での動きが地表面に影響を及ぼすことがあります。これらの地球本体の活動は、時により人類の破壊活動など“ただのオイタ”程度に思えるほどの激しさであり、冒頭にも触れたように生物の大量絶滅に直接つながるような大惨事を引き起こします。生命が大爆発したと言われるカンブリア紀から約6億年の間に、長い時で2億3千万年、短い時で3千5百万年ぐらいの間隔で大量絶滅が起こっているのですから、すでに最後の絶滅から6千5百万年も経っている現在が絶滅期に入っているとしても何の不思議もないのです。火山や地震といった地球の活動が活発化する時期とリンクするように、人類の仕業によるかも知れない温暖化や環境破壊も進んでいるとしたなら、6回目の生物大量絶滅もあながち空想の世界とは言えない具体性を持ってきます。
あと一寸。

いい加減にしないと国会終わっちゃうよ