やはり今年は天候が・・・

日本海側の大雪はこの時期としては稀なもの・・・”などと、お馴染みのコメントがTVから聞こえてきます。今年は2月にあの大雪騒動があっただけでなく、夏もゲリラ豪雨や雹が降って川のようになったりで、“観測史上初”や“○十年ぶり”が連発された年でもあったのです。まだ20日あまり残す2014年ですが、ひょっとすると後年になって“あの年から・・・”なんて言われるような気もします。
気候が一気に変化したり劇的に違ったものになるようなことは、普通はないと言われています。だいたい徐々に変化していき、あるいは繰り返しのパターンが何年も続き、気が付くとかなり変わったものとなっている、といったような過程を経て気候の変化が進むのでしょう。しかしヒトは生きるスパンが短いために、そういった長い年月を通して経験できません。ですから数十年ぶりの気象現象に出会うと、“異常気象”とかなんとか思ってしまうのです。きっと、もともと気候なんてものはイレギュラーな現象が普通に起きるものではないかと考えられます。
100年、200年は地球史的に見れば一瞬の間であり、1万年単位でもヒトの感覚での時間の流れは数秒でしかありません。ですから“異常気象”とか“気候変動”などと言ったところで地球から見れば特別の変化ではなく、晴れの次に曇りが来る日常の繰り返し程度の、あるいはその日のうちのにわか雨程度のものなのでしょう。とは言え私たちヒトは一部を除けば、目先のことに捉われてしまい、歴史のつながりの中で立ち位置というものを、なかなか感じ取ることが出来ないのです。目の前の出来事に意味や変化を見つけようとして躍起になり、あれこれ結論を急ぎます。これは防御反応とも言えるもので、そうすることでこれから起きることに備えるためなのでしょうが、どうも上手くいかないことの方が多かったような気もします。ヒトの限界、なのかも知れません。
気象現象がだんだん激しさを増していることは間違いないのですが、“温暖化”との関連なのかどうなのかさえも、本当のところは推測の域を出ないとの意見もあり、仮に“温暖化”がその原因だとしても有効な対策を打ち出せない現実が目の前にある訳で、もう諦めてこの激しさを楽しんでみようかと、開き直ることもありかと思ったりもします。

昨日と微妙に違う今日