さて・・と

 誰であったか忘れたけど、“ツイッター”の良い所は「題」をつけなくても本題に直接入れるところなのだそうです。たしかに題をつけるまでにかなりの苦労を強いられます。ですから題がなければ、極端な話がどんな滅茶苦茶を書こうとも気にせずにいられるし、辻褄や論理性など少しばかり外しても良いかも知れないでしょう。なんせ題がないのだから、それとの整合性などは歯牙にかけないのです。
 アメリカのトランプ大統領ツイッターの常連です。一国の大統領、それも超大国の親玉が論理性も整合性も関係なく、好き勝手に言いたい放題をしているのは異常と思えますが、あのトランプのレベルを考えると肯定はしませんが納得できます。それにしてもトランプ大統領ツイッターの文面は、私でも分かるくらいの稚拙な英語で実に分かりやすいものです。意図的なものなのか“地”なのか不明ですが、品位品格に欠けること夥しく、あまりお手本の出来る文面ではありません。トランプの支持者には好評なんでしょうが、“気どりゃいいってもんじゃねえけどよお、少しゃまともなものを書けや・・・”などと言ってみたくなります。
 「ネットフリックス」で配信されている“ウェスト・ワールド”というドラマがあります。西部劇に似た仮想世界をテーマパークとしたSFで、そこでは人間の持っている暴力性や残虐性を思う存分に発揮できるという、私たちが抱えている潜在的な欲望をくすぐる、ある意味では実に低次元な発想のもとに作られたテーマパークでの様々な人間模様を、アンソニー・ポプキンやジェフリー・ライトなどの芸達者な人たちが演じます。“ネットフリックス中毒”という言葉があるそうですが、この作品を観て“さもありなん”と思いました。
それはともかくとして、人間の低次元の欲望や願望を実現することの怖さと簡単さを、トランプ大統領ツイッターと“ウェスト・ワールド”から連想をします。

金星と木星が大分接近してきたらしいよ