「真摯な気持ちで受け止めて・・・」

    沖縄での住民投票のあった翌日、安倍首相はその結果について「真摯な気持ちで受け止めて・・・」と記者会見で語った。もちろんのこと、“適当に聞いてりゃいいんだ”とは言えるはずもないから型通りに言っただけだろうが、それにしても“真摯”が呆れて「俺を使うのは勘弁してくれよ」と言っている声が聞こえる。

 

    首相の口先だけの言い草は、今に始まったことではないから特別驚かないけれど、沖縄住民の声などまったく聴く耳をもたないのだから、せめてもう少し誠意のある言葉を選ぶべきではないかと思った。「哀悼の誠」とか「蜩の声を聴きながら・・」などと“情感に満ち溢れた”言葉を連発する宰相なのだから、ねえ・・・。

 

    地方自治という憲法で定められた国民の権利が、こんなにも簡単に反故にされるのを目の当たりにするとは、なんと不幸な時代になっのたか、心底思う。