“新国立”の次は“新安保法制”

内閣支持率の急落を受け急きょ見直しを決めた新国立競技場建設は、「朝令暮改」あるいは無節操と言われようと強行するという、なんてことはない強行採決の裏返しでしかないのですが、あのようなバカな競技場を建てるよりはましな考えですから、せいぜい低予算でやれるところでやればよいと歓迎はします。しかし週明けの世論調査結果は内閣支持率が30パーセント台まで落ちたことを伝え、“新国立”の見直しもさほどの効果が無かったようです。そこでさらには次の一手で、“新安保法制”も白紙に戻して廃案とし、加えて沖縄辺野古埋め立ても中止するという決断をされたら如何かと思うのです。さすれば支持率は回復すること請け合い、大好きなおじい様の轍を踏まずに解散総辞職などと言う憂き目を見ずに済むと、老婆心ながらご提案申し上げる次第です。
しかし何ですなあ、変わり身が早いというか、手の平を返すというか、舌の根も乾かぬうちによくあのようなことがシャアシャアと言えるものかと、呆れを通り越して感心さえさせられてしまいました。聞くところによれば、官邸ではひと月前あたりから“新国立”見直しに向けての検討が始まっていたとのこと。きっと極秘裏に進めていたのでしょうか、巷には“まったく”その気配が見られなかったという、さすが機密保護法を成立された内閣と感銘した次第です。首相、官房長官、文科大臣のご三方は前言などには惑わされない「未来志向」の方々とご推察申し上げ、今後の検討をお祈りするばかりです(あれ健闘違いかな)。

見当違いです。