ネタ枯れ


 素人と言うのは悲しいもので、何かやろうとしても長くは持たない。根気やら気力やらが続かず息切れてしまいます。日記のようなものでも毎日となると大変で、食べた物とか天気だけの記録となるのが落ちです。ましてや徒然のよしなしごとを書き残そうなどとすると、これはとんでもないことですぐネタ切れをする。清少納言や兼好さんほどの見識と教養、好奇心に恵まれていればどうにかなるのだが、凡人にはとても及ばず、はやる気持ちだけが上っ滑りして見苦しいものとなります。
 猫さんは、一つのことに執着しない。もしくは出来ないらしい。鳥に興味を示したかと思えば、突然体を舐めたり、と思えば物音に反応して隠れたり、それこそ猫の目のように気まぐれなのですね。根気とか持続なんて言葉は猫には通用しない。それでいて悩んだりはしない。達観している、ように見えます。ヒトはいまだ未完成で猫に遠く及ばないのでしょう。
 自らの行動に囚われず、欲するままに動き、そうして矩を超えない。みこたんの爪の垢でも煎じて飲むか、などと思ってしまうネタ枯れの朝ボラケなのです。爪はいつも切っているもんね、噛まれながら。