秋来ぬと・・・

 いやはやもう10月となってしまい、残すはあと3ヶ月の2017年ということで、今月は紅葉の、来月は初雪の、そして12月は新雪の山へと目白押しの予定が続く、太平楽の日々であるよう心より願うばかりの神無月の初日です。
 もちろんのこと、巷では総選挙とやらで、とても“のどけからまし”とはいかぬ状況のようですが、かなり読みの外れた安倍「国難解散」の余波で、野党の再編が勢いづいてきてある意味面白い展開となってきたとも思える、そんな神も仏もない月でもあるようです。ひょっとしたら瓢箪から駒が出るようなことになるかも知れないと、少しばかり期待しています。安保法制や共謀罪に反対する市民団体の政党への働きかけに、“リベラル”を旗印とした政治の流れが定着し大きくなるよう、枯れ木も山の賑わい程度の応援ですが惜しみません。
 旧民主党が政権党になったあの数年間がこの国のリベラルのトラウマとなってしまい、一強体制の政治状況が続く原因ともなったとも思えるのですが、もともと“リベラル”といった政治感覚の希薄なこの国に、そういった政治潮流を定着させたとも言えた数年間でもあったように思えるのです。目には見えずとも風の音には感じられる、そして風そのものも吹き出して欲しいと思わずにはいられません。

秋の日の ひねもすのたり 昼寝かな