何度も繰り返しますが・・・

 昨日は北朝鮮が核実験をやったらしく、例によって大騒ぎでした。核兵器によって自分たちの存在を認めさせるという発想は、時代錯誤と事大主義の何ものでもないと思うのですが、どうやらそうは考えない人たちも根強くいるらしく、核兵器のない世界などは当分来そうにはありません。世界の指導者の多くは不安神経症と被害妄想の傾向にあるらしく、仮想敵を常に念頭に入れてないとおちおち暮らせないようなのです。「平和を望むなら 戦に備えよ」という論理はいまだ健在のようです。
 しかしながら、“俺はいいけど お前はだめよ”という論理が、これまた世界の外交で通用する不思議はなんともおかしな話です。北朝鮮が核開発をしようとミサイル実験をしようと、独立国家であるなら他国が四の五の言える筋合いではなく、双方の話し合いの中で解決すべき事柄です。それを一方的に“お前のやっていることは認められない”という論理の押し付けがまかり通ること自体が、言ってみれば理不尽であり不合理なのです。北朝鮮の肩を持つ気は毛頭ありませんが、こんな子供でもわかる理屈がなんで国連外交の世界で理解できないのか、全く不思議としか言いようがありません。さらに、そういった北朝鮮の動きに付け入って軍備の増強や自分に都合の良いプロパガンダとして利用する、あるいはこの状況そのもの政治利用するという姑息な蠢きをする国、政権、勢力があることに、強い不安と憤りを感じます。

不安・・・