今年になって初めてのギャラリーです。作品は3点しかありませんのでとてもギャラリーなどというものではないのですが、残暑見舞いのようなものとご理解ください。
最初のものは、言ってみれば残った絵の具を適当に塗りたくった、そんな仕上がりのものです。“アンフォルメル”と言えば言えなくはない、思えば思わるるものでもあります。題名は「ノー・タイトル」。無題という矛盾したタイトルがついています。アンフォルメルという絵画ジャンルは、第2次大戦後のフランスを中心として起こった絵画ムーブメントですから、もう決して斬新でも先端でもない表現方法ですが、形にとらわれない自由で感性を尊重した抽象的絵画表現として、観るものの琴線に訴えかけてくるものであると思えます。もちろん、ここに挙げたものがそうであると言う訳ではないのですが、観る人それぞれが、“なんだこりゃ”とか“へー”とか“いいんでないの”などと勝手に思っていただければ、お見せした甲斐があるというものです。
F20 キャンバス 油彩
