２０２０年のオリンピック競技会場問題が大詰めを迎えようとしています。東京都は会場変更問題が持ち上がっているいくつかの競技団体からの聞き取り調査を行っているようですが、各団体とも当初計画通りに実施するよう申し入れていると言われています。
しかし、本来の予定金額を大幅に上回っての会場建設は、オリンピック招致の目玉でもあった「低予算、シンプルな大会」という趣旨を踏みにじるものであり、そうでなくとも財政負担が増大しすぎたオリンピック大会に、本来のスポーツ大会としての基本に立ち返った運営を望む多くの声に反するものと言えます。すでに“アマチュアイズムの祭典”とは異なった性格を帯びてしまったオリンピックですが、興行団体（イベント屋）と言うべきＩＯＣやその下部団体の思惑のみで動いたり、やたらと“感動を与える”ことに執念を燃やすスポーツ馬鹿のために、無い袖を振る必要などどこにもありません。“あそこでなければ競技できない”とか“観客席が少ない”、あるいは“競技施設が悪い“などと言うのはプロ選手の言い草であり、プロであるなら税金などあてにせず自分たちの力でどうにかして客を呼べばよいでしょう。都合が悪くなると”アマチュア顔“となるのは不愉快を通り越してむかっ腹がたちます。
初心に帰れ、と言っても聞く耳を持つ連中ではないでしょうが、せめて自分たちの都合だけを考える傲慢さはやめるべきでしょう、競技者としては。
ヒトの運動能力は私たちにはるか及ばない。
