ガモフ その後

やっとのことで2巻目が終わって3巻目に入ったのです。まあ読み終わったとは言え必ずしも理解したということではないので、と言うよりは殆どわからなかったのですから“読み終えた”との表現はふさわしくないかも知れません。
それにしてもガモフという人の頭の中はどのようになっているのか、私のような凡俗にはうかがい知れないほどの知識が詰め込まれているようです。特に物理学という学問は想像力を駆使するものらしく、知識を想像力によって膨らまして様々な推論を組み立てる、あるいは現実には見えない事柄を想像することで具現化する能力に長けている人にのみ許される、そんな分野であるようです。その昔に「学問は“イマジネーションとクリエーション”だ、想像と創造を忘れるな」とどこかで言われたような記憶がありますが、このガモフコレクションを読んでいると、まさにその通りですなあと腑に落ちるのです。今さら腑に落ちても後の祭りですが・・・。
最高学府を出て都知事になった人も、この想像力があれば今のような恥をさらすことにはならなかったはずなのですが、想像力がからっきしダメなような人も宰相として張り切っていますから、どうも巷の世界では想像力の欠如が常態化しているようで、まったく困った事態となってしまった、まいったなあとボヤクこととなるのでした。


意味のないことは止めよう