山の神参り

山梨県中央市にある山の神神社の参道が桜の名所となっているというので出かけてきた。もともとは大峠への峠道だったらしいが参道というよりは登山道に近い山道で、肝心の桜はやや遅かったようで、中腹あたりまではかなり散ってしまっていて、神社の手前あたりの上部のみが見ごろであった。中央市の観光案内では龍が天に昇るよう、ということらしいのだが、龍の頭だけが残ったような具合であったのと、桜の枯れ死が目立った。おそらく日照不足かなにかと思われるが、かなりの数の樹が枯れていて伐採もされていた。
参道のもう一つの目玉ともいうべき眺望は流石で、南アルプスの南部、悪沢岳赤石岳のまだ真っ白な峰や、塩見岳、白根三山の北岳などが一望できる。あいにく雲で八ヶ岳は下部のみしか見えなかったが、甲府盆地を挟んで奥秩父が見渡せるなど山岳展望には事欠かない。
大峠と思われるところで昼食をとり、静かな時間を過ごした。


右から悪沢岳赤石岳


名残りの桜が咲く峠道