過剰反応じゃないの

北朝鮮」(正しくは朝鮮民主主義人民共和国、白々しいけど)の“ミサイル”やらで大騒ぎです。もっとも当の「北朝鮮」では“人工衛星”と言っていますから、そうであればやれミサイルだ大陸間弾道弾だと騒ぐのは如何なものかと思われますが、なんといってもミサイルと人工衛星を打ち上げるロケットとの違いが不明瞭で、どちらにも使える性質のものらしいので、私たち素人には何とも言えない状況であることだけは事実だと思うのです。
にも拘わらず、マスコミも、もちろん政府も“あれはミサイル”と決めつけて、自衛隊も悪乗りしてパック3とか迎撃何とかだとかをあちこちにこれ見よがしに配備する有様です。これはちょっと意図的とも思える過剰反応ではないかと考えます。要するに、政府としてはこのように物騒な時代であるから、早いところ憲法を改訂して第9条を削り自衛隊国防軍として位置づけ、対外的にも軍事力を誇示してこの国を世界の強国として再認識させる、そういった流れを加速させるための口実として「北朝鮮ミサイル」を利用していると考えられるのです。
支持率50パーセントを超す内閣として、何やらこのところ自信過剰とも思える国会答弁を繰り返す宰相ですが、声を荒らげてみたり質問者を恫喝するかのような答弁は、いささか常軌を逸していると思われる様相を呈しています。“強いリーダー”を印象づけるパフォーマンスに酔っているように見えるし、“薬”の飲みすぎじゃあないのと不安になります。尻馬に乗るだけの防衛大臣と危ない橋を渡るつもりなんでしょうか。

大陸間にゃん弾