明け方の空

今年は正月から木星を見たりしていますが、日が昇る前の午前6時ごろの空には、上から木星、火星、土星、金星とやや弧を描くようなラインで並んでいます。木星の衛星はもちろんのこと、少し倍率が取れる双眼鏡なら土星の輪が見られます。大型望遠鏡のような訳にはいきませんが、少し横に膨らんだ土星を見られるでしょう。惑星が並んでいるのを見ると、地球がその一員であることの不思議さが思われます。他の惑星から地球を見れば同じように小さな点にしか見えないのですから、宇宙のスケールの大きさ、距離感を感じます。
太陽系に第9惑星があるかもしれないという記事が夕刊に載っていました。第8惑星である海王星の20倍の距離に存在する可能性が高いらしく、地球の2〜4倍の大きさの天体であろうとのことです。しかしあまりに遠いため望遠鏡では確認できないようで、確認できたとしても数年先になるそうです。冥王星が惑星から外れたり太陽系が当初考えられていたよりもかなりの拡がりがあったり、まだまだ分からないことだらけの宇宙です。
一人当たり3万円の給付を行うという高齢者給付金、3600億円を含む補正予算が成立した国会ですが、「ばらまき」と言われようが「選挙目当て」と言われようが数で押し切る強引さが、なぜか巷では受けるようで内閣支持率がこのところまた上昇したと言います。3600億円あれば経済事情によって進学をあきらめたりすることを解消できるとも言われ、全国立大学生4年分の授業料を無償にできる金額との試算もあります。給付対象者である高齢者からも疑問が出ているような税金の無駄使いを決める国会と、それらを支持する少なくない国民が居ることは、宇宙以上に不可解でもあります。

日向ぼっこ