閏年

今年はうるう年で、漢字で書くと表題のようになるのですが、「閏」とは余分なことの意だそうです。なぜ王様が門の中に居るのかというと、その昔、うるう月には門の中に王が居る習わしであったからこの字が生まれたと漢和辞典には書いてありました。何故門の中なのか、では普段は門の外に居るのか、そもそも門とは何の門なのか、そのあたりの説明はなく全く訳が分からないのですが、とにかく4年に一度来る2月29日のある年を閏年と呼ぶことにはなっているようです。
で、この年にオリンピックが開催されるのですが、今年は南米で初めての開催だそうで、会場の工事が間に合うのかどうか、盛んに心配されているようです。舛添都知事が年頭のあいさつで、今年から2020年のオリンピック開催地である東京が世界から注目されるので、都職員は頑張ってほしいなどと訓示をたれていましたが、当初予算をはるかにオーバーする運営費をかけてまで行う意義がどこにあるのか、言ってみれば“運動会”なのだから国の威信とか都の名誉なんてものは、余分な「閏」なものであるのです。金と権力に明け暮れるIOCJOCのハイエナ達のために税金をつぎ込む愚を、なんで私たちが手をこまねいていなければならないのか、考えるとむかっ腹が立つことしきりなのです。それと、JOCの会長とやらが“リオでは金メダル14個を目標に”とか言っていましたが、「参加することに意義がある」と言ったオリンピック精神はどこに行ったのか、スポーツマンシップが吐き気を催す有様なのです。そして、能天気にスター気取りとなる選手たちもいい気なもので、“楽しむならテメエの金で楽しめ”とでも言いたくなるような連中が這い出てくるのも特徴です。まったくもって鬱陶しい限りとしか言いようがありません。
さてうるう年ですが、2月29日に生まれた人は4年に一度しか来ない誕生日をどのように祝うのか、満年齢はやはり4年で1歳と計算するのか、分からないことが多い年でもあるのです。

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