管理国家の到来

マイナンバー制度」というのが導入され、今月あたりからその通知が来るそうです。その昔「国民背番号制」などと言った名前などで呼ばれた制度ですが、プライバシー侵害や管理強化を危惧する人たちの反対でなかなか日の目を見なかった制度でもあります。莫大な税金をかけてこの制度を導入する意味が果たしてあるのか、私たちにとってどれだけの恩恵が、あるいはリスクがあるのか、ほとんど説明も理解もないままに話だけがどんどん進んでいます。
国民人一人に番号をつけ一元管理することは、国家を運営する人にとっては有効で合理的であると思います。アメリカをはじめいくつかの先進国ではかなり前から導入されている制度で、とくにアメリカでは映画の中でよく出てくる犯罪捜査などで御馴染です。徴兵履歴や税金、犯罪履歴、交通違反などなど管理する側にとっては、一発で情報を引くことが出来る訳ですから便利なものと言えるでしょう。では私たち“管理される側”にとってはどうなのかと言うと、極端な話、もうプライバシーもヘッタくれもなくなってしまう状況が生まれかねません。つまり国民の個人情報を“管理する側”だけが一方的に把握してしまう訳で、“情報の共有”と言う点から言えば甚だしく不公平なこととなる訳です。ではメリットはと言うと、これが実に考えないと出てこない、とりあえず思いつくのは転居に際の手続きが簡略化されるぐらいしかないのです。
この期に及んで・・・といった“あとの祭り”的な思いですが、この法案が審議されたときにもう少し注意喚起をすべきであったと、何とも情けない気持ちが沸々と湧いてくるのです。

巷では”猫のふみふみ”が話題となっています。猫のグダグダはどうですかねえ。