九月ばかり・・・

「九月ばかり 夜降りあかしつる雨の 今朝はやみて 朝日いとけざやかにさし出たるに ・・・・」とあるのは枕草紙(130段)ですが、朝になっても雨は止まず、朝日も出ず、どんよりと雲垂れ込めて、夏とは思えぬ寒さに長袖をまとい、ジメジメとした部屋の内外に思いをやれば、いみじう恐ろしい・・・とまでは言いませんが、何ともこの陽気にはゲンナリしてしまう長月の始まりです。
30日の日には国会周辺を人が埋め尽くしたようで、私はどうも人ごみが嫌いで、それに枯れ木も山の賑わい参加ですから、若木がいっぱい来るようだからネットの動画中継で参加した気分をと、まあいろいろ理由をつけて無精を決め込みました。マスコミもそれなりの反応をしたようで、翌日の官房長官記者会見でも集会に触れていました。しかし菅長官は、集会に集まった人達は理解が足りないあるいは誤解していると言わんばかりのコメントで、あくまで安保法案を成立させるのが責務と強硬姿勢を崩すことはありませんでした。
私が記憶している限りではここ30年、あるいは40年来で最もデモや集会が頻繁に開かれている数週間であり、その規模も内容も破格と言えるほどの状況が続いています。おそらく秋雨前線が消滅する頃には何らかの結論が出ると思いますが、スカッとした青空に相応しい時代の幕開けを期待したいです。

夏は終わったのね・・・