暑中お見舞い

いやあ外の温度計は37度を表示していまして、滅茶苦茶な午後となっています。
その昔であればこの時期ともなれば暑中見舞いの葉書が数枚ぐらいは届くのですが、もう年賀状も暑中見舞いも止めて久しく、葉書はおろかメールも来ません。女文字の葉書でも来れば暑さも少しは和らごうというところですが望むべくもなく、せめて暑中見舞いだけでも止めずにいればよかったと少し後悔をしている猛暑の午後です。
 暑中見舞いの代わりということでもないのでしょうが、新国立競技場の白紙撤回問題は一服の清涼剤ほどではないにしても、胸やけがおさまる程度の効果があったと思います。自民・公明の与党幹部は“安倍首相の英断”として盛んに持ち上げていますが、英断が聞いて呆れるほどのお粗末な判断で、遅きに失したというか世論の高まりに恐れをなしたというか、傍から見れば迷走の果ての泥縄の策とでも言いたくなるものでした。それでも新国立競技場が本当の意味で国民の競技場として、将来に禍根を残さない建築物として建設される第一歩にはなるかも知れません。「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」などの署名は85000名を超えて集まり国に提出されるそうです。こういった声がどれだけ生かされるのか、今後も注目していきます。
 今週からは新安保法制が参議院で審議開始となります。連日のように国会周辺は多くの人達が集まり、法案反対の声を挙げています。もうすでにひと月以上もこのような取り組みが続いています。こんなことはきっと60年安保以来ではないでしょうか。それほどまでに今回の新安保法制は、この国の立憲体制と国民の安全・平和にとって重い課題を押し付けていると思われるのです。衆議院での強行採決も裏返せば与党側の焦りでもあり、世論の高まりに“数の圧力”でしか対抗できない弱みを露呈した証明とも思えます。“数の圧力”は選挙によって“無力”となるものであることを私たちは知っています。自公与党はそのことを理解すべきでしょう。
 残暑見舞いの頃までにはすっきりとしたいものです。

暑中お見舞い・・・