「責任は私にあります」

いやあ実に立派なお言葉、責任あるものとしての矜持を示しなお余りあります。数日前には「関知しない」などと言っていた方とは思えない、指導者の風格を体現した堂々たる発言であったと感服した次第です。しかし、自党の議員が自党の会議室で行った“勉強会”であり、自らはその党の責任者ですから、あえて「責任」云々を言うまでもなく責任はある訳で、よく聞いてみれば、「責任はある」とは言いながらどう責任を取るのかについては言明されず、また「責任」という言葉はこれまでも度々、折に触れ頻繁に使われているようでもあり、さらにまた「責任」云々を言明される割には全く責任を取られた形跡が見当たらないという指摘もこれあり、必ずしも額面通りには受け取ることが出来ないなどと巷では囁かれている宰相のお言葉ですから、“安倍劇場”の舞台の上での狂言回しに過ぎないのかも知れません。
「わめき立てる響きと怒りはすさまじいが、意味は何一つありはしない」(小田島雄志マクベス)といったところなんですかねえ。責任者が役者気取りでは困ってしまうのですが、大見得を切ることが好きそうな宰相ですからねえ、自分に酔っちゃうんですねえ、マイッチャウヨねえ、これでキョウコウサイケツなんかするつもりなんだからねえ、まいったなあ・・・。


責任はあなたにあるのよ