クリスマス

キリスト教徒でもなんでもない私も、今日がイヴで明日がクリスマスと知っています。モハメッドの誕生日を知っている日本人はどれぐらい居るのか、そんな思いがよぎるのですが明日はキリスト生誕の日ということになっています。
クリスマスをこの国に持ってきたのはあのフランシスコ・ザビエルということらしいのですが、彼が本国に送った書簡の中には、この国(日本)に派遣する宣教師は技術を持ちかつ神学を治めた者が望ましい、というような意味のことを書いてあるそうです。彼によれば、この国の人は(日本人)知識欲と好奇心が旺盛で、なおかつ“新しい技術好き”だと感想を書き送っています。どうも“教え”より実利を得ることに重きを置いていた人が多く居たのでしょう。しかし、ザビエルの日本在任中にはキリスト教の普及はさほど進まず、その後徳川幕府による禁教もあって布教はとん挫します。ザビエルが今のこの国のクリスマスの賑わいを見たらどのように思うのか興味は尽きませんが、きっと複雑な思いに捉われるのではないかと考えたりします。
“クリスマスは日本語で大売出し、クリスマスは日本語で忘年会・・・”といったざれ歌がありましたが、この国が、世界の中でもかなり特殊なクリスマスを迎えている国であることは間違いなさそうです。

神の裁きの日は近い・・・