もう何でもありの予感

総選挙での投票御礼でもないでしょうが、補正予算案で目立つ“現ナマバラマキ”は財政赤字に悩む国の政府とは思えないほどです。なんせ圧倒的勝利の後ですから何をしても大丈夫との大盤振る舞いで、多くの有権者の皆様はよくこんな連中に国の財政を任せているかと、もう今さら心配してもあと祭りで、あと4年の間は累積赤字がこれ以上に増えないことを祈るしかない、裏の苫屋の冬の夕暮いと侘びし、なんてところなのです。
年明けからは来年度の予算の審議が始まる国会も召集されますし、それが終わると例の集団自衛権行使容認にかかる法整備やら、憲法改定に伴う下準備やらが着手されそうな雰囲気ですし、来年は物騒な年になりそうな予感がするのです。また、円安株高で物価がさらに上昇してミニバブルがやって来そうな気もします。そしてその後には財政破たんという最悪のシナリオが・・・などと、素人は悪い方へ悪い方へと考えますが外れて欲しい予感です。
選挙権の行使できる年齢を18歳に引き下げる法律を来年の通常国会で通す予定らしいのですが、今のままの選挙制度では有権者が増えるだけで投票率はさらに低くなってしまう予感がします。死票を大量に生み出す現行の選挙制度は、“選択肢がない”という以前の問題として制度上の欠陥を持っています。自分たちに有利な制度をあえて変える良識を持っているとは思えない政権与党ですが、民主主義の根幹にかかる問題なのでこの際に、全政党を巻き込んでの論議を期待したい・・・というのは無理ですかねえ、無理でしょうね、これは予感ではなく実感ですね、残念ながら。

神の裁きは近い