香港の風

香港に風が吹きそうです。ただし逆風なようで、香港市民やバリケード封鎖中の若者たちにとっては厳しいものとなる模様です。香港当局がバリケード撤去の方針を固めたとの報道がありました。これでこう着状態となっていた香港での民主化要求の運動は、当局の強硬姿勢によって一荒れ来そうな雲行きです。
香港警察は裁判所のバリケード撤去命令を根拠にして、主要道路に設置されているバリケードの撤去を実施するとの方針を固め、早ければこの週末にも強行する予定と言います。すでにかなりの長期にわたっての道路封鎖が学生たちによって続いてきましたが、一部市民との摩擦や長期化する運動への当局のいら立ちなど、ある意味では民主化運動の進め方の転換点に来ているのかも知れません。今後どのような展開となって行くのか、難しい局面を迎えることとなることは必至で、息の長い地道な取り組みで運動の継続を選ぶのか、徹底抗戦の構えをとるのか、中国本土の民主化運動との連携も視野に入れた取り組みも模索されるでしょう。いづれにしても、世界中の目と世論の多くが味方についていることを、香港市民は心に留めて置いてほしいと思います。
作家の村上 春樹さんがドイツの文学賞を受賞した折に、香港の若者たちに連帯するメッセージを送りました。私は無名のおじいさんですが、私からも民主化運動に取り組む香港の学生、若者たちに、エールを送ります。まあ話題性も効果もないと思いますが、枯れ木も山の賑わいと言いますから・・・。

私も心配しています